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武田薬品 中枢神経疾患の中分子創薬に力 ペプチドリームとのパートナーシップを神経変性疾患に拡大

公開日時 2021/07/28 04:50
武田薬品は7月27日、神経変性疾患領域についてペプチドを活用した創薬を目指し、ペプチドリームと共同研究、独占的ライセンスを締結したと発表した。同社はすでに神経筋疾患について契約を結んでおり、契約の枠組みを拡大する。中枢神経系疾患における中分子創薬に力を入れる。中枢神経疾患の医薬品開発で課題となっていた血液脳関門(BBB)のハードルを克服することで、革新的新薬の創出につなげたい考え。複数の中枢神経系(CNS)ターゲットについてペプチド-薬物複合体の創出を目指す。

今回の契約は、両社が2020年12月に締結した神経筋疾患領域における複数のPDC医薬品の創製に関する包括的な共同研究および独占的ライセンス契約を拡大する。ペプチドリームとJCRファーマが開発したトランスフェリン受容体1(TfR1)結合ペプチドを活用して、候補となる化合物の複合体を創製する。これまで課題となっていたBBBの通過を可能にすることで、これまで治療法のなかった神経変性疾患に対する治療法構築などが期待される。

◎ペプチドリーム マイルストーンで最大約3903億円を受領

契約によりペプチドリームは、契約一時金に加え、今後の非臨床、臨床試験の進捗、製品の発売や正味売上高に応じたマイルストーンとして総額で最大約35億ドル(約3903億円)を受け取る可能性がある。このほかペプチドリームは、製品化後の正味売上高に応じたロイヤリティーを受け取る権利がある。
 
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