【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

【FOCUS】MRの“やりがい”エピソード 精一杯なときほど立ち止まって考えて

公開日時 2021/08/31 04:53
「なぜMRの仕事を選んだのですか」とたずねられた時、皆さんは何と答えるだろうか。「医薬品を通して患者さんを救いたい」、「人の役に立つ仕事がしたい」― 。理由は様々だと思うが、今も同じ熱量でその気持ちを抱いているだろうか。「やりがいを感じるか」と聞かれて即答できる人はどれくらいいるだろうか。仕事を続けるなかで、思い通りにいかないことが積み重なるほどに、熱量を失い、“仕事をこなす”ことに精一杯という人もいると思う。だが、そんな時こそ少し立ち止まって考えてほしい。些細なことでもいい。これまでの自分の仕事を振り返り、MRの仕事をしていてよかったと思えた瞬間のことを。(岡山友美)

ミクス編集部は、読者の皆さんに“MRのやりがい”をテーマとしたエピソードを募集した。きっかけはMonthlyミクス7月号に掲載した作家・久坂部羊さんのインタビューだ。久坂部さんが小説・「MR」を執筆する過程で、5人のMRに“やりがい”について尋ねたところ、具体的なエピソードを話してくれたのはたった1人で、あとの4人は「やりがいはない」、「そういう話は難しい」と話したことから始まった。

◎編集部に寄せられたのは個性豊かなエピソード

今回、編集部に寄せられたのは個性豊かなエピソードだ。その一つひとつに現場で奮闘するMRの姿が透けて見える。その一部を紹介したい。

産後に統合失調症を患い、20年以上入院生活を送ってきた患者さんを目の前にしたMR。自身が紹介した新薬が奏功し、退院予定を立てられるまでに回復した患者に、手を握りながら感謝を伝えられた。寄せてくれたのはドラマのようなエピソード。このような経験があれば、「MRはやりがいのある仕事だ」と胸を張って言えるだろう。このエピソードを寄せてくれたMasa(ペンネーム)さんも、MRの仕事は「患者とその家族の幸せに貢献できる素晴らしい仕事だと確認した」とコメントしている。

◎特別な経験はなくても小さな“やりがい”大切に

だが、こうした経験は誰もが味わえるものではない。MR自身のエピソードは、それぞれの心にあるもので、それを明かすことに抵抗を感じる人も多い。振り返ってみれば“やりがい”を感じた瞬間であっても、それを素直に“やりがい”と言い切ることができない“しんどさ”を伴うことも多いのではないか。久坂部さんは、「(仕事のなかで)100回くらい嫌な思いをしていれば、喜びの経験が帳消しになってしまってなかなか言えるものではない」と寄り添う。“やりがい”を聞かれて、口を閉ざしてしまうのは、当たり前ということだ。

だからこそ仕事を続けていくうえで重要になるのは、小さな“やりがい”や喜びをどれだけ大切にできるかだと思う。

MR歴41年のとしひろ(ペンネーム)さんは、「ありきたりですが、先生からの患者さん相談にて、薬剤紹介し、先生と患者さんから喜ばれた事(原文ママ)」と寄せてくれた。

MR歴24年の生涯現役MR(ペンネーム)さんは、医師からの相談に文献を添えて対応したところ、患者の治療がうまくいき、感謝されたというエピソードを紹介してくれた。「医療への貢献ができた瞬間で、この出来事が私の原風景となり、今でもやりがいを感じながらカバンを持って歩き続けています」と、その時を振り返っている。

2人のエピソードからは、たとえ特別な経験でなくても、喜びを原動力に仕事に邁進している姿が浮かぶ。2人ともMR歴が20年以上のベテランだ。きっと数々の嫌な思いを、たまに感じる喜びを原動力に超えてきたのだろう。

皆さんも集まったエピソードを読んで、自分の仕事を振り返ってほしい。たとえ小さくても“やりがい”や喜びを感じた瞬間は本当にないのか。「そういえば」と思い当たる経験があれば、それはあなただけの大切なエピソードだ。

※編集部に沢山のエピソードを寄せてくださり本当にありがとうございました。エピソードの一部をMonthlyミクス9月号に掲載させて頂きました。是非、皆さまにご一読いただければ幸いです。(ミクス編集部)
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

ボタン追加
【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(9)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー