サンド アスペンジャパンとの統合完了 「サンドファーマ」と2社体制でGE、AG、BS、長期品事業推進
公開日時 2021/09/02 04:49
サンドは9月1日、アスペンジャパンとの統合を完了したと発表した。アスペンジャパンは社名を「サンドファーマ」に変更し、サンドとサンドファーマの2社体制で日本事業を推進する。両社の社長は岩本紳吾氏が兼務する。すでに今年4月に営業部門とマーケティング部門の一体化を図っており、9月1日付で人事、財務、物流などを含む部門統合を行い、日本事業の統合が完了した。旧アスペンジャパンが有する長期収載品を中心とした医薬品製造販売業認可はサンドファーマが引き継ぐ。サンドとの連携を通じて日本の医療への貢献を最大化させる方針だ。
今回の統合により、オンコロジー領域や抗生物質などの高品質ジェネリック医薬品に加え、ノバルティスファーマから許諾を受けたオーソライズドジェネリックや、バイオシミラーを有するサンドの製品ポートフォリオ、さらには麻酔領域を中心とするアスペンジャパンの長期収載品が加わる。同社は、「今まで以上に日本の医療ニーズに応えることが可能になる」と強調している。
◎取扱品目数は、サンドが約180品目、サンドファーマは約90品目
従業員数はサンドが約370人、サンドファーマが約30人。取扱品目数は、サンドが約180品目、サンドファーマは約90品目。事業の棲み分けは、サンドがジェネリック医薬品やAG、バイオシミラー、長期収載品を扱うのに対し、サンドファーマは、長期収載品を中心とした医薬品の製造販売元業務を担うことになる。
岩本社長は今回の事業統合について、「超高齢社会を迎えた日本において、医薬品の果たす役割はますます重要となっている。ジェネリック医薬品とバイオシミラー、そして長期収載品の安定供給と品質確保に取り組み、一人でも多くの患者に必要とされる医薬品を届け、日本の医療に貢献したい」と強調した。