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田辺三菱製薬 21年度連結売上高を95億円下方修正 新型コロナワクチン開発遅れで

公開日時 2021/11/04 04:51
田辺三菱製薬は11月2日、2022年3月期(21年度)の連結売上高を95億円下方修正し、3980億円の見通しと発表した。同社のカナダ子会社・メディカゴ社が開発する新型コロナワクチンの開発が遅れ、政府への供給開始が遅れる見通しとなったため。カナダでは21年度中の実用化を目指す。こうした影響を踏まえ、海外医療用医薬品売上高も、期初予想から213億円引き下げた。このほか、営業利益は195億円(期初予想から△105億円)、コア営業利益は165億円(△95億円)、純利益は105億円(△70億円)に引き下げる。

◎21年度第2四半期 コア営業利益は81.9%減

同社の21年度第2四半期売上高は、前年同期比1.9%増の1909億円だった。国内医療用医薬品売上高は前年同期比0.6%増の1560億円。薬価改定の影響(△55億円)を受けたものの、潰瘍性大腸炎の適応を追加したステラーラ(92億円増)、関節リウマチ治療薬シンポニー(5億円増)、2型糖尿病治療薬カナグル(6億円増)が伸長した。

売上高は微増したものの、コア営業利益81.9%減の26億円となった。新型コロナワクチンの研究開発費の増加や、新型コロナの感染拡大による訪問規制の緩和などで販売費が増加したためとしている。

カナダメディカゴ社が開発を進める新型コロナワクチン「MT-2766」は、GSKのアジュバントを併用した植物由来のウイルス様粒子(VLP)製造技術を用いた新規ワクチン。カナダでは21年内の実用化を目指していたが、22年3月(21年度)までへと伸ばす。国内では、10月からフェーズ1/2を開始しており、22年3月の申請を目指す。


【連結業績(前年同期比】
売上高 1909億円(1.9%増) 
営業利益 10億円(―) 
親会社帰属純利益 △15億円(―) 

【主要製品国内売上高(前年同期実績) 億円】
ステラーラ 231(140)464
シンポニー 217(212)425
レミケード 204(234)382
テネリア 78(80)148
カナグル 57(50)108
カナリア 49(50)95
バフセオ 3(3)11
レクサプロ 76(76)147
ユプリズナ 3(-)12
ルパフィン 36(32)91
イムセラ 20(21)36
インフルエンザワクチン 55(63)135
テトラビック 50(51)105
ミールビック 31(37)53
水痘ワクチン 22(25)43
ジェービックⅤ 7(29)16

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