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東和薬品 三生医薬を476億9400万円で買収 独自製剤技術「ユニオーブ」との融合に期待

公開日時 2021/12/20 04:50
東和薬品の吉田逸郎社長は12月17日、東京都内で緊急会見し、三生医薬(本社:静岡県富士市)を買収し、完全子会社化すると発表した。同社は、健康食品、医薬品、一般食品、雑貨等に向けたカプセル製剤等の企画・開発・製造を展開する国内有数のCDMO企業。健康食品と医薬品を主要事業と位置付ける。買収金額は476億9400万円。買収完了は22年2月末を予定している。

吉田社長は今回の戦略的意義について、「三生医薬が長年培ってきたサプリメントを含む健康食品やカプセルの製剤技術は、東和薬品グループの掲げる“優れた製品とサービスを創造することによって、人々の健康に貢献する”の実現を後押しするものとなり、健康寿命の延伸に貢献できると考えている」と強調。三生医薬の有する「ユニオーブ」技術や最先端の製剤・カプセル技術を高く評価し、これらを東和薬品の製剤技術と融合することで、「技術イノベーションと製品価値の創出が期待できる」とした。

三生医薬品の20年12月期業績は売上高229億円。セグメント別でみると、健康食品70%、医薬品10%、その他20%となる。このうち医薬品事業では、シームレスカプセル技術を活用した医薬品の受託製造で実績がある。独自の製剤技術であるユニオーブは、有効成分(原薬・化合物)を含むゲルと不溶性微粒子の外層からなる被覆粒子からなるもので、処方設計の自由度が配合成分の弱点をカバーできるという。吉田社長は、「東和薬品の製剤技術と融合することで、技術イノベーションと製品価値の創出が期待できる」と述べた。

東和薬品グループにおける同社の位置づけは、「新たな健康関連事業」への展開を目指すこと。この領域ではヘルスケア関連のITサービスを提供するTスクエアソリューションズと、疾病リスクの検査サービス事業・診断用及び治療用医薬品の研究開発と販売を行うプロトセラがある。
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