中外製薬 エディロールカプセルの用途特許侵害訴訟 東京地裁の判決を不服として知的財産高裁に控訴
公開日時 2022/06/10 04:50
中外製薬は6月9日、活性型ビタミンD3製剤エディロールカプセルの用途特許をめぐる特許権侵害訴訟で東京地裁の判決(5月27日付)を不服として知的財産高等裁判所に控訴した。沢井製薬と日医工を相手取った東京地裁の判決は、原告の請求を棄却するものとなっていた。
同訴訟は、2020年2月17日に沢井製薬と日医工がエディロールカプセル0.5㎍、同0.75㎍の後発品の製造販売承認をそれぞれ取得したことを受け、用途特許を取得している中外製薬が20年5月26日に東京地裁に当該後発品の生産、輸入、譲渡等を求める訴えを提起していた。5月27日の東京地裁の判決は、中外製薬の用途特許(前腕部骨折抑制)が特許無効であることから請求を棄却するというものだった。
中外製薬は、「東京地裁の判決の内容を検討した結果、当社は当該判決を不服として控訴するに至った」とコメントしている。