武田薬品 卵巣がん治療薬・ゼジューラの錠剤を発売 室温管理可
公開日時 2022/06/30 04:49
武田薬品は6月29日、卵巣がん治療に用いる経口PARP阻害薬・ゼジューラ錠100mg(一般名:ニラパリブトシル酸塩水和物)を発売した。従来のカプセル剤の貯法は冷蔵だが、錠剤は室温で管理できることが利点のひとつとなる。
PARP阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。ゼジューラは卵巣がんで唯一の1日1回経口投与の同阻害薬で、日本では▽卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法、▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法、▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵がん――を適応としている。