大鵬薬品 がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍治療薬・ジェセリ錠を発売
公開日時 2022/08/31 04:50
大鵬薬品は8月30日、がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍治療薬・ジェセリ錠40mg(一般名:ピミテスピブ)を発売した。自社創製の経口HSP(Heat Shock Protein)90阻害薬。がん細胞や腫瘍組織に多く発現するタンパク質・HSP90を阻害することで、がんの増殖や生存などに関与するKIT、PDGFRA、HER2やEGFRなどのタンパクを不安定化し、減少させることで抗腫瘍効果を示すとされる。
消化管間質腫瘍(GIST)は胃や小腸などの消化管の壁にでき、転移、再発を起こす悪性腫瘍の一種で、国内の年間罹患数は約1500~2500人と推定される希少がんの一つとなっている。多くががんの増殖や生存などに関与するKIT、PDGFRA遺伝子に変異を有しているとされる。
同剤の薬価は40mg1錠6265円(1日薬価:1万7900円)。中医協資料によると、市場予測は8年後のピーク時で投与患者数82人、販売金額1億円。