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参天製薬・伊藤新社長「再成長の道筋を作ることが私の責務」 グローバルにも多くの機会が

公開日時 2022/09/14 04:52
参天製薬の伊藤毅新代表取締役社長兼CEOは9月13日のカンファレンスコールで、「再成長の道筋を作ることが私の責務であり、また私にできることだ」と語った。伊藤新社長の就任は12日夜に急遽発表された。谷内樹生前代表取締役社長兼CEOから、一身上の都合で辞任する申し出があったことを受けたもの。この日の会見で指名委員会は、谷内前社長の辞任は体制の見直しと業績の立て直しを求めるなかで、申し出があったとしている。伊藤伸社長は、「これまでのところ利益面で、皆さんの期待に応える結果が出せていない」と述べた。米国事業など海外事業の業績立て直しが急務と言えるなかで、日本市場の業績を伸ばした経験に自信を見せ、「グローバルも厳しい環境にあるが、同じように多くの成長機会を見出していくことが可能だと感じている」と強調。「私の視点で見直しながら今後の成長プランを作成したい」と意欲を語った。

◎指名委員会「業績改善を重視」

同社は12日夜、谷内前社長の辞任を発表した(関連記事)。指名委員会委員長の新宅祐太郎社外取締役は、業績の立て直しが大きなテーマであったことを認め、「指名委員会としても、体制を立て直して、業績を改善していくということを重要視して今後の展開をお願いした。そういうなかで、谷内氏から一身上の都合による辞任が出てきた。谷内さんご自身の判断と理解している」と説明した。

◎激動の時代で「スピード感をもって意思決定し、KPIマネジメントを徹底」

伊藤新社長は、「医薬事業部医薬営業統括部長に就任した2012年から、日本の事業環境が厳しいと言われるなかで、常に結果を出してきた。現在に至るまで国内MR数は約400人でほとんど変化がないが、患者視点での国内開発パイプラインの強化、効率的・効果的な販売体制の構築に加え、KPIマネジメントやPDCAを含めた徹底を行うことで、当時の売上高約900億円から、現在の1600億円まで成長させる結果につなげてきた」と日本事業の成長に牽引してきた自信をみせた。

そのうえで、「私の責任のもと、これまで以上のスピード感をもって意思決定し、KPIマネジメントを徹底することで、必要なことを確実に実行していくことが重要だ。これまで日本事業統括としてアクションの実行徹底をすることで、売上を成長させてきた私だからこそできることだと思っている」と強調した。

現在の課題認識については、「色々な取り組みを広げていくなかで、適宜取り組みの状況を評価検討するという部分が少し弱かった。リソースが分散し、KPIマネジメントができていない兆候も出てきた。それに伴ってコストの増加を招いていた部分もあろうかと思う。こうしたところを私の視点で見直し、今後の成長プランを作成する」と述べた。


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