アイリーアのバイオAG 参天製薬が流通・発売、単独で情報提供へ 発売日は「未定」
公開日時 2025/12/08 04:48
参天製薬とバイエル薬品は12月5日、同日付で薬価収載された眼科用VEGF阻害薬・アイリーアのバイオオーソライズド・ジェネリック(バイオAG)について、参天製薬が流通・販売及び単独で情報提供活動を行うと発表した。先発品のアイリーアは、両社共同で情報提供活動(コ・プロ)している。アイリーアのバイオAGの発売日は「未定」だが、ルールに基づくと、今後3カ月以内の発売が見込まれる。
今回収載されたのはアイリーア2mgのバイオAGで、先発品と原薬、添加剤、製造方法等が同一の製剤。製品名は「アフリベルセプト硝子体内注射用キット40mg/mL「バイエル」」。製造販売元はバイエルホールディング100%子会社のバイエルライフサイエンス。薬価は6万9894円(2mg0.05mL1筒)。この薬価は、先発品から新薬創出等加算品分を差し引いた額に0.7掛け(=70%)で算定されたもので、先発品の薬価の63%となっている。
先発品は6つの適応を持つが、バイオAGの適応は、▽中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性、▽網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、▽病的近視における脈絡膜新生血管、▽糖尿病黄斑浮腫――の4つとなる。
両社は、アイリーアのバイオAGの提供を通じて、「網膜疾患領域における患者さんの幅広いニーズに応えるとともに、生活の質の向上を目指した治療に貢献する」としている。