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オンライン面談の評価理由 最多は「事前に状況把握した上で面談に臨んでくれた」 情報の社内共有重要

公開日時 2022/10/03 04:52
医師がオンライン面談で最も評価している理由を調査したところ、MR、オンライン専任MR、学術部門社員のそれぞれで評価ポイントが異なることがわかった。MRによるオンライン面談では「事前に自身の状況を把握した上で面談に臨んでくれたから(事前の状況把握)」がトップ。オンライン専任MRは「事前の状況把握」と「面談ツールを用いた説明が良くトレーニングされ、わかりやすかった」が同率1位で並んだ。学術部門社員(MSL、MA含む)は「対象製品に関する理解が深く、Web面談内での質疑応答に満足した」がトップとなった。

オムニチャネル型の情報活動においては、医師の嗜好やニーズに合致したデジタルコンテンツによる情報のインプットと、それを視聴した医師側の疑念や質問に対するクロージングがカギとなる。これまで“クロージングはMR”と思われてきたが、これからのMRには各チャネルから情報取得した医師の反応や情報ニーズをより正確に把握し、本社の担当部門(オンライン専任MR、学術部門、デジタル戦略部門等)と迅速に情報共有して次の一手につなげる役割を果たすことが重要視されそうだ。また、それを実現する組織再編成も求められそうだ。

文末の「関連ファイル」に、リモート面談で最も評価している企業の評価理由をまとめた資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。なお、図版では「リモート専任MR」と記述していますが、本文中では「オンライン専任MR」の表記を用いています。

◎MRとのオンライン面談 医師の45.8%が「事前の状況把握」を評価

調査は、医薬品マーケティング支援会社のエム・シー・アイ(以下、MCI)が22年4月にインターネットを通じて医師に行った。調査対象は製薬企業サイトや医療関係企業サイトを閲覧している医師で、有効回答数は5016人(HP:3800人、GP:1216人)。結果は「医師版マルチメディア白書2022年夏号」としてまとめた。

オンライン面談を経験した医師1920人に、最も評価している製薬企業を聞き、その評価理由を集計した。その結果、評価理由のトップ3は「事前の状況把握」(43.3%)、「面談ツールを用いた説明が良くトレーニングされ、わかりやすかった」(33.8%、以下「良くトレーニングされている」)、「対象製品に関する理解が深く、Web面談内での質疑応答に満足した」(31.6%、「質疑応答に満足」)――となった。

医師から見た“会話相手別”の評価理由をみると、「担当MR」では上位から「事前の状況把握」(45.8%)、「良くトレーニングされている」(32.5%)、「事前に問い合わせた件に対して、適切な準備をして臨んでくれたから」(30.5%)――となった。「事前の状況把握」を評価する声が全体平均より高く、日頃から身近に接しているMRへの安心感もうかがえた。ただ、残念ながら、「質疑応答に満足」は28.3%で4位だった。

オンライン専任MRに対する評価理由は、「事前の状況把握」と「良くトレーニングされているから」が各41.9%と同率1位で、「質疑応答に満足」(30.4%)が続いた。

◎学術部門社員とのオンライン面談 「質疑応答に満足」が群を抜いて高く

「MR以外の製薬企業の学術部門社員(MSL、MA含む)」に対する評価理由の最多は「質疑応答に満足」が45.9%となり、担当MRやリモート専任MRよりも15ポイントほど高かった。次いで「事前の状況把握(36.6%)、「良くトレーニングされている」(30.9%)となった。

MCIは、「会話相手ごとに、医師から求められていることや評価が異なっている」と指摘。面談に十分な時間を割いてくれるオンライン専任MRや学術部門社員とのコミュニケーションがより一層充実し、より満足してもらい、クロージングにつなげるためには、「普段コミュニケーションしているMRとの事前の情報共有が重要になる」と分析している。

◎オンライン面談 最も評価している企業 1位ファイザー 2位大塚製薬

オンライン面談を経験した医師1920人に、最も有益だった製薬企業(=最も評価している製薬企業)を1社挙げてもらったところ、上位5社はファイザー(回答医師数122人)、大塚製薬(107人)、日本イーライリリー(106人)、アストラゼネカ(94人)、MSD(91人)――となった。

ファイザーは特に「担当MR」と「オンライン専任MR」によるオンライン面談でそれぞれ得票数を伸ばし、全体1位となった。大塚製薬は「担当MR」によるオンライン面談で1位となる83票を獲得したことが全体2位の主な要因となる。「担当MR」による得票数2位はファイザーだった。

日本イーライリリーは「学術部門社員(MSL、MA含む)」によるオンライン面談で1位となる34票を獲得するなどした。なお、「オンライン専任MR」での1位は全体7位のヴィアトリス製薬で、2位がファイザーだった。
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