【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

本誌調査 MR評価に医師からの「リアクション率」 5社で導入 オムニチャネル時代の活動を定量評価

公開日時 2022/10/11 04:52
ミクス編集部が主要製薬企業を対象に実施したアンケート調査で、MRが医師とオンライン面談を実施した際の活動評価のひとつに、医師からの「リアクション率」を導入していると回答した企業が5社あった。この設問の有効回答が14社と少ないことに留意が必要だが、リアクション率導入企業は35%に相当する。

コロナ禍の中で製薬各社はMRによる医師への面談と、Web講演会や動画コンテンツなどのデジタルチャネルを組み合わせたハイブリッド型の情報活動に注力している。ただ、チャネルが多様化するほど医師の処方動機の検証は複雑になる。そこで、コンテンツを視聴するなどした医師の反応(リアクション)をMRが正確に把握し、次の打ち手につなげることを定量評価する企業が増えているといわれており、今回の調査でもこの動きが裏付けられたといえそうだ。

文末の「関連ファイル」に、「社外とのオンライン面談を実施した際の評価の在り方」に関する資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。

ミクス編集部が行った働き方改革に関するアンケート調査(実施期間8月24日~9月7日)の中で、「MRが医師とオンライン面談を実施した際の評価の在り方」について聞いた。この設問には14社(内資系10社、外資系4社)が回答を寄せた。

評価項目として、▽面談回数▽面談内容▽処方獲得数▽リアクション率▽リターン率(面談した際に例えば宿題をもらうなどし、2回目、3回目の面談を実現した割合)――の5つを挙げ、面談を実施した際の評価の在り方であてはまるもの全てにチェックしてもらった。

その結果、5つ全てを評価項目としている企業は2社、「面談回数」「面談内容」「リアクション率」の3項目は2社、「面談回数」「処方獲得数」「リアクション率」の3項目は1社――で、MRの活動評価のひとつに「リアクション率」を入れていたのは5社となった。

MRの活動評価として面談回数、面談内容、メール開封率、Web講演会の視聴率などが用いられるが、最近はこれらにリアクション率も加えてスコア化する企業が増え始めている。リアクション率導入のねらいは、オムニチャネル型情報活動の中でMRが主体性をもって製品価値の最大化に取り組んでいるかを定量化することにある。複数のチャネルを使った情報活動が活発化する中で、医師の反応(リアクション)をMRが正確に把握し、次の打ち手につなげることができたかどうかを測るための定量的指標として活用することを念頭においたものだ。このため、この指標に注目する企業が増えている。

なお、オンライン面談であっても「面談回数」や「面談内容」をMRの活動評価とする企業は多かった。MRは医師と面談することが大前提で、回数や質は外せないということだろう。「処方獲得数」を活動評価にあげる企業は5社にとどまった。コロナ禍で医師との面談機会が少なる中で、MRには医師とのエンゲージメントを高めるための工夫を求めていることがうかがえる。

調査結果の詳細はミクス22年10月号に掲載しています。
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(8)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー