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製薬協・白石理事長 日本の創薬力強化に向け「製薬協政策提言2023」策定へ 「なるべく早く公表」

公開日時 2023/01/20 04:50
日本製薬工業協会(製薬協)の白石順一理事長は1月19日の総会後の記者会見で、「製薬協政策提言2023」を策定し、「なるべく早く公表する」との考えを示した。政策提言2023には、国民に1日でも早く新薬を提供できるようにするための日本の創薬力強化に向けて、▽業界・企業側が自らすべきこと、▽国に求めること(環境整備)――を網羅的に盛り込む方針。

この日の製薬協総会に政策提言2023案を示したところ、「多くの建設的な意見」(白石理事長)があったという。今後、政策提言2023に意見を反映させるなどして成案化する。政策提言2023に実効性を持たせるため、今年5月開催予定のG7長崎保健大臣会合や、政府が例年6月に取りまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に提言内容を反映してもらうことを目指す。政策提言2023の公表後は関係議員や医療・医薬のステークホルダーに広く理解を求めていく。

この日の会見で政策提言2023案の内容は明らかにされなかったが、製薬協の森和彦専務理事は、「(政策提言2023は)日本の創薬環境をもっと魅力のあるものにしていただきたいということを、いろいろな形で指摘し、(国に)お願いしているもの」と述べた。国への要望のひとつに、イノベーションを適切に評価するための新たな薬価制度や薬価収載手続き、治験環境の整備などが入っているとした。

白石理事長は、「『産業政策』という言い方をすると、どうしても収益やマーケットサイズといった議論になりがちになる」との認識を示した。そして、「我々の企業活動が国民の健康に与える役割、日本の経済成長に与える影響、薬による社会的価値といったことを、もう少し愚直に国民の皆さまにわかりやすく伝える努力をしなければいけない」と強調し、このような視点も政策提言2023に書き込む考えを示した。
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