敷地内薬局の整備入札をめぐる不正でアインホールディングスの常務取締役らが逮捕されたことを受けて、日本保険薬局協会(NPhA)の首藤正一会長（アインホールディングス代表取締役専務）は９月８日の常任理事会と会見を欠席した。NPhAの吉野隆之専務理事は、「なかなか対外的な活動する状況にはない」と説明した。

KKR札幌医療センター（札幌市）の敷地内薬局の整備入札をめぐって不正を行ったとして、8月31日、公契約関係競売入札妨害の疑いで、アインホールディングス（HD）常務取締役で、子会社アインファーマシーズ社長の酒井雅人容疑者(54)＝東京都世田谷区＝ら３人が北海道警に逮捕された。

吉野専務理事は現在捜査中であることを踏まえ、「もちろん逮捕されたことは非常に大きなインパクトかなとは思うが、現時点でこの事案について全体像が明らかになって、それを評価するといった状況には至っていない」として、「もうちょっと時間が必要かなというのが現状」と述べた。

この日の常任理事会と会見を欠席したが、「現時点で会長が十分活動できない期間がどれくらいになるのかということも見通せない状況」として、「常に状況を見ながら、不在が会の運営に支障をきたすようなことがないかウオッチしていきたい。そういう状況になれば、我々としても状況を判断して行動していくということかなというふうに思っているが、何しろ現状では何の予定も立たないという状況」と説明した。