ヴィアトリス製薬は後発品など28成分の販売を中止し、31成分で包装単位の集約を行うことを決めた。医療関係者への案内は10月12日から開始する予定で、代替製品などへの変更の検討を求める。同社は本誌に、「各製品の品質を担保し、安定供給体制を確保するために今回の取り組みを行う」と述べた。

販売中止予定製品の経過措置期間満了は2025年３月末の予定。販売中止予定製品と代替製品は以下の通り。

（１）アルキルジアミノエチルグリシン消毒用液10w/w％「VTRS」（代替製品：ハイジール消毒用液10％）
（２）イルアミクス配合錠LD「VTRS」、同HD「VTRS」（イルアミクス配合錠LD「サワイ」、同HD「サワイ」）
（３）オランザピン細粒「VTRS」（オランザピン細粒「アメル」）
（４）オルメサルタンOD錠「VTRS」（オルメサルタンOD錠「トーワ」）
（５）グリマッケン注（グリセリン・果糖配合点滴静注「HK」）
（６）ジアスターゼ「ホエイ」（ジアスターゼ「ニッコー」）
（７）ゾレドロン酸点滴静注液「VTRS」、同バッグ「VTRS」（ゾレドロン酸点滴静注「NIG」、ゾレドロン酸点滴静注バッグ「日医工P」
（８）単軟膏「ホエイ」（単軟膏（東豊薬品））
（９）トウモロコシデンプン「ホエイ」（トウモロコシデンプン「ヨシダ」）
（10）ピオグリタゾン錠「VTRS」、同OD錠「VTRS」（ピオグリタゾン錠「日医工」、同OD錠「日医工」）
（11）ファムシクロビル錠「VTRS」（ファムシクロビル錠「サワイ」、同錠「日医工」）
（12）ブロムワレリル尿素「ホエイ」（－）
（13）ベクロメタゾンプロピオン酸エステル点鼻液「VTRS」（ベクロメタゾン点鼻液「サワイ」）
（14）ヘパリン類似物質外用スプレー「VTRS」（ヘパリン類似物質外用スプレー「日医工」）
（15）ペルゴリド錠「VTRS」（ペルマックス錠）
（16）ボグリボース錠「VTRS」（ボグリボース錠「サワイ」）
（17）ポビドンヨード外用液「VTRS」（イソジン液、ポピラール消毒液、ポビドンヨード外用液「明治」）
（18）マキサカルシトール静注透析用「VTRS」（マキサカルシトール静注透析用「NIG」）
（19）メサラジン腸溶錠「VTRS」（メサラジン腸溶錠「サワイ」）
（20）メトホルミン塩酸塩錠「VTRS」（メトホルミン塩酸塩錠「DSEP」）
（21）l-メントール「ホエイ」（l−メントール「コザカイ・M」、l−メントール「ケンエー」）
（22）モンテルカスト細粒「VTRS」、同錠「VTRS」、同チュアブル錠「VTRS」（－、モンテルカスト錠「タカタ」、同チュアブル錠「タカタ」）
（23）ラフチジン錠「VTRS」（ラフチジン錠「サワイ」）
（24）レボフロキサシン点滴静注バッグ「VTRS」（レボフロキサシン点滴静注バッグ「DSEP」）
（25）ロスバスタチン錠「VTRS」（ロスバスタチン錠「サワイ」）
（26）ジエノゲスト錠「MYL」（ジエノゲスト錠「モチダ」、同錠「トーワ」）
（27）アデラビン９号注（－）

以下の１成分は取扱中止製品
（28）ロフラゼプ酸エチル錠「SN」（発売元が日医工、販売が武田薬品となる）

なお、包装単位の集約については、当該成分の販売を中止するということはせず、例えばセレコックス錠200mgでは、「700錠（PTP）」と「500錠（バラ）」の包装単位は販売を中止し、「100錠（PTP）」「140錠（PTP）」「500錠（PTP）」の包装単位での販売は継続する、といった措置を講じる。同社は「安定供給体制の構築並びに生産効率の改善を図るため包装単位の見直しを行う」としている。