住友ファーマは限定出荷中の２型糖尿病治療薬・ツイミーグ錠500mgについて、12月20日から通常出荷を再開する。ＭＲや医療関係者向けサイトを通じて12月４日からこの案内を始めた。同剤は想定を大幅に上回る処方により社内在庫がひっ迫し、４月下旬から限定出荷となっている。

通常出荷再開の案内文では、長期間の限定出荷により医療関係者や患者に迷惑をかけたことを陳謝した。その上で、「弊社は製薬企業の責務である医薬品の安定供給を十分に果たせなかったことを深く反省し、将来に向けての需要予測に基づき、生産拠点での作業員の増員による24時間生産体制の構築等、生産能力の確保に取り組んでいく」とした。同社は既に24時間生産体制を構築し、稼働している。

同社の野村博社長は10月31日の23年度第２四半期決算説明会で、「12月に限定出荷を解除することを目途に頑張っている」と述べ、原薬メーカーの協力を得て原薬を調達し、同社鈴鹿工場で３交代制を敷いて在庫を積み増している状況にあると説明していた。