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東和薬品・吉田社長 山形工場の新棟公開 生産能力は全社で175億錠確保 安定供給へ「1.5倍目指す」

公開日時 2023/12/11 04:51
東和薬品の吉田逸郎代表取締役社長は12月7日、新棟を増設した山形工場(山形県上山市)でメディア取材に応じ、安定供給に向けた取り組みに触れ、「個社として、設備投資の面ではできる限りのことはした。その上でいかに効率化し、生産量を上げるかという点ではまだ余地がある」と強調した。同社は山形工場の生産能力向上で、大阪、岡山両工場を含めた全体の生産能力が175億錠となる。吉田社長は、「最終的には175億錠の1.5倍の生産を目指したい」と意欲を示し、製造品目の見直しを含めた効率化や、バックアップ体制などでの他社とのアライアンス構築についても取り組む必要性を示した。

山形工場では生産能力の増強に向けた工事が11月に完了。新設された第三固形製剤棟の生産能力は年間35億錠で、2024年4月の稼働開始を予定する。第二無菌製剤棟は生産能力がバイアル550万本で、25年4月の稼働開始を目指す。増設工事の完了により、山形工場では年間100億錠、バイアル1000万本の生産が可能になる。

◎増設の第三固形製剤棟 量やスピード向上で効率化 機械化・省力化も注力


報道機関などを招いた山形工場・新棟の見学会では、新たに完成した第三固形製剤棟を公開。新棟では、一度に1000ℓ(約300㎏)の薬の原料を粒子化させる国内最大級の造粒機や、1時間当たり最大48万錠を包装するPTPラインなどを導入して製剤できる量やスピードの効率化を進めた。さらに、これまでも工程管理に使われていた製造実行管理システム「MES」や試験情報管理システム「LIMS」に加えて、原料や中間製剤を入れたコンテナを運ぶ無人フォークリフトを導入するなど機械化・省力化にも力を入れた。

今回を含め3度の増設を重ねて生産能力を向上させた山形工場。吉田社長は「ここからはいかに運用していくか。効率化と同時に製造管理や品質管理を徹底し、信頼される製品を世の中に出していきたい」と強調した。
 
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