第一三共 エンハーツの'039特許は「無効」と米国特許商標庁が判断 米Seagen社との特許係争
公開日時 2024/01/18 04:49
第一三共は1月17日、抗体薬物複合体(ADC)・エンハーツの米国特許('039 特許)をめぐり米Seagen社と争っていた特許係争で、米国特許商標庁が'039特許は「無効」との決定を下したと発表した。同社は今回の決定に対し、「高く評価している」とコメントした。
同社は2020年12月23日にSeagen社の'039特許が無効であるとして米国特許商標庁にPGR(Post Grant Review)の開始を請求していた。PGRとは米国特許の有効性を審査する特許付与後レビューを指すもの。米国特許商標庁は22年4月7日にPGRの開始を決定。今回その結果として、Seagen社が特許侵害の主張の唯一の根拠としている'039特許について「無効」との判断が下されたことになる。