大正製薬は１月23日、キノロン系経口抗菌薬・ジェニナック錠200mgについて、アステラス製薬との販売提携を終了し、大正製薬に販売移管すると発表した。併せて両社共同で実施している情報提供活動も大正製薬が単独で行う。大正製薬による単独展開は３月19日からとなる。

同剤の製造販売元の富士フイルム富山化学を含む３社での協議を踏まえた今回の販売スキームの変更となる。製造販売元は引き続き富士フイルム富山化学。大正製薬は本誌取材に、「感染症領域における環境変化や３社それぞれの現状などを鑑みた結果、販売提携を終了させ、当社が単独で日本におけるジェニナックの販売及び情報提供活動を行うことになった」と説明した。

３社は今後、同剤の円滑な販売移管に向けて協働するとともに、移管期間中もこれまで同様、製品供給及び医療ニーズに合った製品情報並びに適正使用の推進に向けた活動を実施するとしている。