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三菱ケミカルグループ 再生医療開発本部を廃止へ 「再生医療からは撤退」

公開日時 2024/02/28 04:51
三菱ケミカルグループは2月27日、再生医療開発本部を4月1日付で廃止すると発表した。2023年2月にMuse細胞を用いた再生医療等製品「CL2020」(開発コード)の開発中止を公表。再生医療に関するパイプラインがCL2020のみだったこともあり、再生医療開発本部を廃止することにした。同社広報部は本誌取材に、「Muse細胞から撤退した時点で、我々としては再生医療からは撤退したとの理解。(再生医療開発本部の)組織だけ残っていた」と説明した。

CL2020の開発を手掛けていた傘下の生命科学インスティチュートについては、法人格は残しているものの、既に従業員はおらず、組織もない状況だと説明した。生命科学インスティチュートの従業員は三菱ケミカルグループで別の仕事に従事したり、退職・転職したという。

Muse細胞は、生体内の間葉系組織内に存在する自然の幹細胞。そのため腫瘍化の懸念が少なく、目的とする細胞に分化誘導する必要がない。そのまま静脈内に投与するだけで傷害部位に遊走、集積し、生着して組織を修復するという特長を持つとされる。2010 年に東北大学の出澤真理教授らのグループにより発見された。

当初、20年頃の条件付き早期承認を目指して開発したが、21年12月に三菱グループとして開発方針を変更。条件付き早期承認を目指した開発では国内のみの展開となるため、将来の海外展開を見据えて臨床試験の規模を拡大し、正式な承認取得を目指すことにした。開発方針の変更後は30年度以降の収益化を見込んでいた。しかし、23年度を初年度とする3カ年の中期経営計画の策定作業の中でポートフォリオの選択と集中の検討を進めたところ、結果としてCL2020の開発中止が決断された。
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