三菱ガス化学 核酸医薬 CDMO事業への共同参入検討へ 北海道システム・サイエンスと業務提携契約締結
公開日時 2024/07/16 04:49
三菱ガス化学は7月12日、核酸医薬 CDMO(受託開発製造)事業への参入を検討するため北海道システム・サイエンス(HSS)と業務提携契約を締結したと発表した。HSS は研究用核酸の合成および販売で実績を有しており、三菱ガス化学の保有する分析技術やGMP に関する知見などと合わせ、核酸医薬 CDMO事業の立ち上げと、アカデミアの研究者を含めたステークホルダーへのソリューション提供を目指す方針。
三菱ガス化学は5月10日に中期経営計画「Grow UP 2026」を発表、この中で「事業ポートフォリオの強靭化」に取り組む方針を明示していた。特に、「イノベーションによる新しい価値の創造」として、ライフサイエンス系テーマ(抗体医薬等)・事業に対する全社的視点からの取り組みを中計に明記しており、必要な組織体制の見直しについても検討する方針を盛り込んでいる。なお、抗体医薬受託製造事業については、2000リットル・シングルユース培養槽を用いて、バイオ医薬品、特に抗体医薬品の製造受託をカルティベクス社にて実施している。
カルティベクス社の株主は三菱ガス化学(62.7%)と日本化薬(37.3%)。同社は、三菱ガス化学新潟工場内に2018年に新設した日米欧3極に対応した製造設備でバイオ医薬品の製造受託を実施している。