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東和薬品・吉田社長 需要の高い製品の販売数量増加で増収確保 現時点では「在庫」で増加分を賄う状況

公開日時 2024/11/13 04:51
東和薬品の吉田逸郎代表取締役社長は11月12日の25年3月期第2四半期決算説明会で、国内セグメントの業績について、「限定出荷品目を増やさず、需要の高い製品の販売数量が伸びた」ことで増収増益を確保できたと報告した。一方で、「需要に対し(供給が)対応しきれていないという感覚を持っている」とも述べ、生産能力増強のための建設工事が完了し、現在バリデーションを行っている山形工場が25年9月から本格的な製造を開始することに期待感を表明した。

同社の25年3月期第2四半期連結業績は、売上高1234億円(前期比14.9%増)、営業利益105億円(同50.1%増)の増収増益となった。国内が好調であったことに加えて、海外において主に為替レートが円安に動いたことが好要因となっている。一方で、東和薬品単体における原材料・水道光熱費のうち、原材料は対前年同期の「ほぼ横ばい」だったのに対し、水道光熱費は11.6%増加した。なお、総製造費用における水道光熱費の割合は2.6%程度。

◎「限定出荷の品目数はそんなに増えていない。むしろ少なくなっている」

説明会で吉田社長は、「限定出荷の品目数はそんなに増えていない。むしろ少なくなっている。その一方で出荷数量は増えている」と述べ、販売数量の増加分が増収要因になっていると指摘した。同社は国内3工場で年間175億錠体制を目指しており、山形工場に建設した製剤棟のバリデーションが終わる25年9月から本格生産を開始できる見通しだ。吉田社長は、「それまでは思うように生産が伸びていないのが現状」と述べながらも、「現時点では在庫で出荷数量の増加分を賄っている」と明かし、増産体制が整う25年度以降に期待を寄せた。

◎仕切価戦略「丁寧に説明することで、医療機関から受け入れてもらっている」

一方で同社の仕切価戦略について大石康之営業本部長は、「企業指標に示された安定供給や適正価格での販売を意識し、国が求める単品単価交渉をきっちり行うことなどを丁寧に説明することで、医療機関から受け入れてもらっており、(同社の)価格については順調に推移している」との認識を強調した。また国内セグメントで前期比16.9%増収を確保した東和薬品(三生医薬ほかを除く)の売上収益について、販売数量の増加分が15%、単価部分で2%の改善があったと報告した。
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