治療継続のカギとなる「薬剤管理指導料」
「実は病院間で大きなばらつき」の背景
公開日時 2024/12/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子「病院経営は危機的な状況にある」前回までの連載でがん薬物療法における検査・治療選択について触れてきた。これに加えて、本稿では多様化するがん薬物療法の中で、治療継続のカギとなる薬剤師の患者介入をテーマとする。中でも薬剤師にとって重要な業務の一つが「薬剤管理指導料」の算定最適化だ。「薬剤管理指導料」は薬剤部門の生産性向上における重要な要素でもあり、「働き方改革」が叫ばれる中で病院の経営幹部からも注目されている。入院患者の安心・安全な服薬指導を担う「薬剤管理指導料」だが、実は病院間で大きなばらつきがある。その実態について、医療ビッグデータを用いて可視化した。ばらつきの背景には、本指導料に対する病棟薬剤師への周知徹底が行き渡...