がん化学療法の粗利、入院と外来に10倍以上の格差
公開日時 2025/05/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、酒井幸、渡辺幸子近年は通院での治療も可能になったがん化学療法。仕事や家庭を両立しながら治療を継続する「外来化学療法」の普及発展が注目されてきた。ただし、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)の調査によると、がん化学療法における治療全体の「診療報酬」から薬剤や医療材料などの費用を差し引いた「粗利」は、入院と外来で最大10倍以上の差があることが分かった。抗がん剤治療は「入院」から「外来」の時代へ「外来化学療法」は通院しながら抗がん剤治療を行う形式である。欧米では初回治療以降の化学療法の実施は外来で日本も同様の傾向となっている。入院での治療は病院に宿泊し、一回の治療が一泊二日から数日に及ぶことが一般的だが、外来であれば数時間...