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ジェイファーマ・トップ人事 元ペプチドリーム副社長の舛屋圭一氏がCo-CEOに就任

公開日時 2025/04/02 04:50
国内バイオベンチャーのジェイファーマ(本社:神奈川県横浜市)は4月1日、元ペプチドリーム副社長COOの舛屋圭一氏(写真)が代表取締役Co-CEOに就任したと発表した。吉武益広代表取締役社長と舛屋氏の2人による代表取締役体制とし、より強固な経営基盤のもと、さらなる事業成長を目指す。

舛屋氏は1969年4月2日生まれの56歳。ペプチドリームで2014年から24年まで取締役副社長COOとして主に研究開発を率い、10年間に売上を40倍、従業員数を7倍とする成長をけん引した。

◎24年度に最大57.7億円の資金を調達

ジェイファーマによると、吉武社長は大塚製薬で30年以上にわたりグローバル医薬品事業のリーダーシップポジションを歴任し、特に臨床開発に強みを持つ。舛屋Co-CEOはスイス・ノバルティスやペプチドリームで要職を務め、研究により強みを持つ。また、藤本裕取締役最高財務責任者(CFO)は24年度に最大57.7億円の資金調達に成功した。同社は、「吉武・舛屋・藤本という強力なリーダーシップ体制のもと、グローバル開発、特許戦略、ポートフォリオ拡張、事業化を加速させ、LAT1阻害剤を開発する世界随一のバイオテック企業として事業価値の最大化を目指す」としている。

◎25年度中にLAT1阻害薬のグローバル第3相試験開始へ

同社はこの日、24年6月以降に最大57.7億円の資金調達を達成したことも発表した。この中には日本医療研究開発機構(AMED)の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」からの最大20億円の補助金が含まれる。調達した資金は、▽25年度中の開始を目指すLAT1(L型アミノ酸トランスポーター1)阻害薬・ナンブランラト(開発コード:JPH203)のグローバル第3相臨床試験、▽アロステリックLAT1阻害薬・JPH034の多発性硬化症を対象疾患とする米国第1相臨床試験――などに用いる。

このうちナンブランラトは、創業者の遠藤仁・杏林大学名誉教授が中心となり、LAT1を標的として見出した新規の低分子化合物。LAT1は、細胞ががん化し急激に増殖しようとするときに細胞膜での発現が亢進し、エネルギー源であるアミノ酸を盛んに取り込むことで爆発的な細胞増殖を起こす。ナンブランラトはLAT1の活性を阻害し、がんの増殖を防ぐ可能性がある。

同社は、ナンブランラトの単剤療法で、胆道がん2次療法を対象疾患とするグローバル第3相試験のパートA(用量設定試験)を米国で25年度~27年度に実施し、その後、パートB(ピボタル試験)を米国、欧州、日本、中国、韓国などで実施する計画。また免疫チェックポイント阻害薬との併用療法による胆道がん1次治療の試験を25年度中に開始する予定のほか、大腸がんを対象疾患とする臨床試験も実施している。ただ、胆道がん2次治療のグローバル第3相試験のパートBから、より多くの開発費が必要となることから、これら3つのデータセットにて、27年度中のライセンスアウトにも取り組む。
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