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ゼリア新薬・伊部社長 24年度決算は海外事業が前期比27.5%増と伸長 「今後も業績牽引」と期待

公開日時 2025/05/14 04:49
ゼリア新薬の伊部充弘代表取締役社長兼COOは5月13日、2025年3月期決算説明会に臨み、海外での医療用医薬品事業が前期比27.5%増の497億600万円と伸長し、売上高比率も56.9%に伸びたと発表した。スイス子会社のティロッツ社が販売する海外市場の潰瘍性大腸炎治療薬・アサコールと感染性腸炎治療薬・ディフィクリアが好調に推移した。伊部社長は「今後も業績を強く牽引するディフィクリアを中心に伸長すると予想している」と期待を込めた。

24年度連結業績は、売上高は前期比15.3%増の873億1100万円、営業利益は14.0%増の121億9700万円だった。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも3期連続での過去最高を更新した。製品別では、アサコールは北欧などで浸透し、同12.7%増の235億6500万円に伸びた。欧州の感染症診療ガイドラインで第1選択薬として推奨されているディフィクリアは、フランスやドイツ、英国、スペインなど欧州各国で伸び、同53.7%増の207億6400万円の大幅な増収となった。

25年度の業績予想では、売上高は前期比3.1%増の900億円とした一方、営業利益は「海外子会社の基幹システム投資や国内での研究開発投資を積極的に実施する」として同1.6%減の120億円と見込んだ。

◎国内事業では高カリウム血症治療薬・ビルタサに注力 「早期市場浸透図る」

医療用医薬品事業は引き続き海外を中心に伸長すると見込みつつ、国内では長期収載品を中心に薬価改定や選定療養の影響を受けている。伊部社長は25年3月に発売した高カリウム血症治療薬・ビルタサへの営業リソースの積極投入を掲げ、「ターゲット領域である循環器科や腎臓内科領域での早期市場浸透を図る」とした。

開発パイプラインでは、自社創製品の機能性ディスペプシア治療薬・アコファイド(一般名:アコチアミド塩酸塩水和物)について、すでに販売されている日本を含む10カ国に加え、さらなる導出を計画。加えて、低活動膀胱への適応拡大に向けて第2相臨床試験を行っており、伊部社長は「アコチアミドの持つ新しい治療薬としての可能性を見据え、今度も価値拡大に向けて研究開発を進めていく」と述べた。

【24年度連結業績 (前期比) 25年度予想(前期比)】
売上高 873億1100万円(15.3%増) 900億円(3.1%増)
営業利益 121億9700万円(14.0%増) 120億円(1.6%減)
親会社株主帰属純利益 99億3600万円(11.4%増) 95億円(4.4%減)

【医療用主要製品売上高・海外含む(前期実績)、億円】
医療用医薬品事業 589.70(495.71)
アサコール 235.65(209.18)
ディフィクリア(国内販売名:ダフクリア) 207.64(135.08)
エントコート(国内販売名:ゼンタコート)53.72(54.16)
アコファイド 30.40(30.67)
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