東邦HD 愛知県の高機能物流センター「TBC東海」 27年度稼働予定 東名阪の安定供給体制「より盤石」に
公開日時 2025/11/14 04:48
東邦ホールディングス(HD)は11月12日、東海エリアにおける医療用医薬品等の高機能な物流拠点として、愛知県小牧市に「TBC東海」を新設すると発表した。2027年度内の稼働を目指す。既存の大規模高機能物流センター「TBCダイナベース」(東京都大田区)及び「TBC阪神」(兵庫県伊丹市)とTBC東海を連携させて、供給エリアと供給量の再編を図ることで、「東名阪の3大都市圏における医薬品の迅速かつ安定的な供給体制をより盤石なものにする」としている。
TBC東海の取扱品目数は2万5000品目。医療用医薬品、検査薬、医療機器、再生医療等製品、医療材料などを取り扱う。設備投資額は総額約50億円。
東邦HDは、「昨今の創薬モダリティの多様化と医薬品の需要増加に持続的に対応し、物流ネットワークをさらに強靭なものとするべく、この度『TBC東海』を新設する」とした。TBC東海の新設と同時に、営業所を含めた物流網の最適化により営業所の在庫や配送業務等の負担を大幅に軽減するとともに、商物分離を一層推進することで、営業担当者がより医療現場での情報提供に注力できる環境を創出する。
同社は、「本センターの稼働は営業と物流の抜本的な改革を達成し、医薬品卸売事業の競争優位性の確立に直結するものと確信している」とコメントしている。
◎東北エリアに物流拠点新設へ 26年内に着工予定 所在地は仙台市の予定
東邦HDはこの日、東北エリアに物流拠点を新設することも発表した。所在地は宮城県仙台市とする予定で、主な機能は医薬品の保管、配送拠点となる。着工時期は26年内を予定している。同社は、「今後の医薬品等の取扱高伸長への対応や、現在取り組みを推進している営業、物流体制の質的向上・強化による生産性向上のため、東北に新たな物流拠点を新設する」とし、「全国の主要都市圏に物流拠点を配置することで、より強靭な医薬品供給体制を構築する」としている。