佐藤製薬 プロトンポンプ阻害薬のスイッチOTC・オメプラールSを8月5日に発売 医療用薬と同量配合
公開日時 2025/07/03 04:51
佐藤製薬は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のスイッチOTCであるオメプラールS(要指導医薬品)の販売を8月5日から開始する。有効成分のオメプラゾールを医療用医薬品と同量配合。胃痛、胸やけ、もたれを効能・効果として、1日1回1錠で24時間効果が持続する。
オメプラゾールは医療用医薬品として世界で初めて承認されたPPI。医療用医薬品としては世界110カ国以上、OTC医薬品としては37か国で販売されている。日本ではアストラゼネカが1991年から医療用医薬品として発売。スイッチOTC化を巡っては、24年12月の厚生労働省薬事審議会要指導・一般用医薬品部会で要指導薬品への指定が了承され、6月27日に正式承認された。
胃酸分泌の最終過程を担うプロトンポンプに作用することで分泌を抑制する。同社によると、オメプラゾールを2週間服用した人のうち、95.9%で胸やけや胃酸逆流感が「軽度」または「症状なし」に改善した(n=221)。また臨床試験や使用成績調査に基づく副作用発現状況は下痢や便秘など2.8%(19/676例)だった。