GSK RSウイルスワクチン・アレックスビー 重症化リスク高い18~49歳への適応拡大を承認申請
公開日時 2025/06/23 04:49
グラクソ・スミスクラインは6月20日、RSウイルスワクチン・アレックスビー筋注用について、RSウイルスによる感染症が重症化するリスクが高い18~49歳の成人への適応拡大を承認申請したと発表した。承認されれば、アレックスビーが、RSウイルス感染症の重症化リスクが高い18~49歳をRSウイルス感染症から守る国内初のワクチンとなる可能性がある。
アレックスビーは現在、RSウイルス感染症の予防を効能・効果に、60歳以上と、重症化リスクの高い50~59歳を対象に承認されている。この重症化リスクの高い人は慢性肺疾患、慢性心血管疾患、慢性腎臓病又は慢性肝疾患、糖尿病、神経疾患又は神経筋疾患、肥満――がある人のほか、医師が同ワクチンの接種を必要と認めた者となっている。
アレックスビーは、アジュバント添加遺伝子組換えRSウイルスワクチンで、膜融合前型で安定化した遺伝子組換えRSウイルスF糖タンパク質(RSVPreF3)抗原を含有する。この抗原には、GSK独自のAS01Eアジュバントを組み合わせている。
RSウイルスは、肺などの呼吸器に影響を及ぼす一般的な感染性ウイルスで、基礎疾患、免疫低下状態、または加齢によって成人のRSウイルスによる疾患のリスクが高くなるといわれている。日本では約6万3000人の入院と約4500人の院内死亡原因と推定されている。