キッセイ薬品 GnRHアンタゴニスト・リンザゴリクス カナダでの開発・販売権をサーチライト社に許諾
公開日時 2025/10/09 04:47
キッセイ薬品は10月7日、自社創製のGnRHアンタゴニスト・リンザゴリクスについて、カナダにおける独占的な開発・販売権をカナダの製薬企業・サーチライトファーマに許諾する契約を締結したと発表した。キッセイ薬品はサーチライト社から契約一時金や開発の進捗に応じたマイルストン、製品販売に伴うロイヤルティを受け取る。
リンザゴリクスは日本で、キッセイ薬品が2月に子宮筋腫を対象疾患に承認申請した。子宮内膜症を対象とした第3相臨床試験も実施している。海外では、導出先の英国セラメックス社が欧州で子宮筋腫を適応症として2024年9月に海外製品名「Yselty(イセルティ)」として発売。その後、欧州医薬品庁から子宮内膜症の適応追加の承認を取得し、欧州各国で発売及び発売に向けた準備を進めている。台湾ではシンモサバイオファーマ社(台湾)により承認申請中。韓国ではJWファーマ社(韓国)が開発を進めている。
同剤は、経口投与可能なGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アンタゴニスト。下垂体に存在するGnRH受容体においてGnRHと拮抗し、性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌を抑制することで、卵巣におけるエストロゲン産生を低下させ、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待されている。