明治HD医薬品セグメント 26年度は増収増益予想 薬価改定で営業利益36億円増 承継AG3製品も貢献
公開日時 2026/05/15 04:52
明治ホールディングスは5月14日、2027年3月期(26年度)の医薬品セグメントの売上高が前年度比11.7%増の2593億円、営業利益は8.4%増の330億円になる見込みと発表した。早ければ6月に抗アレルギー薬・ビラノアに後発品参入が見込まれるなか、4月の薬価改定で不採算品再算定を受けた品目が多い感染症領域製品や血漿分画製剤の大幅増収に加え、4月に日医工から明治グループのMeファルマに製造販売承認が承継されたAG3製品で計90億円の売上を見込み、同セグメントは2ケタ増収するとした。明治グループのMeiji Seikaファルマの4月の薬価改定影響率は「プラス3.2%」で、営業利益に薬価改定で36億円の増益をもたらすとしている。
明治グループが手掛ける感染症領域製品(ジェネリック含む)の26年度売上は、前年度比23.0%増(93億円増)の500億円となる見込み。特にタゾピペは44.1%増(39億円増)の128億円、メイアクト群は45.9%増(22億円増)の71億円に大幅増収するとした。血漿分画製剤は27.0%増(40億円増)の191億円を見込む。
Meファルマが4月1日付で承継したAGは、抗アレルギー薬・フェキソフェナジン塩酸塩錠「SANIK」、抗血小板薬・クロピドグレル錠「SANIK」、抗血小板薬・ロレアス配合錠「SANIK」――の3製品。明治グループの26年度のジェネリック医薬品(感染症、免疫炎症、CNSの各領域除く)の売上は32.0%増(71億円増)の294億円を計画しており、増収の大部分が承継したAGによるものとなる。
◎26年度研究開発費 前年度比47億円増の253億円 「グローバル戦略品の開発」など加速
同セグメントの26年度の研究開発費は、前年度から47億円増の253億円を投じる。明治HDの松田克也代表取締役社長CEOは「グローバル戦略品目の開発や将来を見据えた前期臨床段階の研究開発を加速させることが主な理由」と説明した。
同社によると、投資額の大きい試験は、▽自己免疫疾患を対象とする抗PD-1アゴニスト抗体「ME3241」(開発コード)のオーストラリアでの第1相試験、▽6種混合ワクチン「KD2-396」の国内第3相試験、▽CIDP患者及びMMN患者の急性期治療/維持療法を対象とする血漿分画製剤「KD-380」の国内第3相試験――となる。
◎25年度の国内事業0.9%減収 感染症流行らず抗菌薬低調
25年度の医薬品セグメントの業績は、売上は1.1%増の2322億円、営業利益は23.1%増の304億円だった。国内事業は0.9%減収で、選択的ROCK2阻害薬・レズロック錠や血漿分画製剤は増収となる一方、細菌感染症が前期ほど流行らず抗菌薬が低調に推移したことが影響した。
ワクチン・動物薬事業は5.4%増収で、5種混合ワクチン・クイントバックなどが寄与した。営業利益は、前期に発生した新型コロナワクチン・コスタイベの評価損の反動などにより、前期の5億円の赤字から25年度は43億円に黒字転換した。
【25年度の医薬品セグメント業績(前期比) 26年度予想(前期比)】
売上高 2322億円(4.5%減) 2593億円(11.7%増)
うち国内 1166億円(0.9%減) 1302億円(11.6%増)
うち海外 648億円(1.6%増) 741億円(14.5%増)
うちワクチン・動物薬 507億円(5.4%増) 549億円(8.3%増)
営業利益 304億円(17.4%増) 330億円(8.4%増)
【25年度の主力品売上高(前期実績) 26年度予想、億円】
感染症領域※1 407(490) 500
うちスルバシリン 133(163) 142
うちタゾピペ 89(93) 128
うちメイアクト群 48(76) 71
免疫炎症領域※1 338(260) 314
うち血漿分画製剤 150(129) 191
うちレズロック 90(28) 100
CNS領域※1 197(218) 191
ジェネリック医薬品※2 223(208) 294
ヒト用ワクチン 405(380) 439
うちインフルエンザワクチン 211(208) 220
※1各領域のジェネリック医薬品を含む
※2各領域に含まれないジェネリック医薬品のみ