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第一三共エスファ オルメテックAG、クレストールAGを9月中旬に発売へ GEに先駆けて

公開日時 2017/06/16 03:51

第一三共は6月15日、国内子会社でジェネリック事業を展開する第一三共エスファが降圧剤オルメテックのAGと、高脂血症治療薬クレストールのAGを9月中旬に発売予定と発表した。オルメテックAGはOD錠のみ、クレストールAGは通常錠のみ発売する。

オルメテックとクレストールのAGは6月16日に薬価追補収載される。おおよそ3か月後の発売開始となる点について、同社は、「情報提供・製品供給を含め、万全な体制を整えて発売するため」と説明している。

一方で、オルメテックとクレストールの通常のGEは17年12月に参入見込みで、両剤のAGはGEより3か月早く市場投入することになる。先発品の減収影響を最小化しつつ、AGのシェア獲得を最大化するために、9月発売とした側面もありそうだ。

■ミカルディスAGは6月16日発売

第一三共エスファは、6月16日に薬価追補収載される降圧剤ミカルディスの単剤、配合剤のAGを、他社の多くのGEと同じく、16日に発売することも発表した。ミカルディス単剤の後発品(AG、GE)は22社70品目、配合剤のミカムロの後発品は7社14品目、ミコンビは5社10品目が収載され、第一三共エスファは3製品すべてのAGを投入する。

第一三共は今年2月、ジェネリック市場について、「今後、市場ニーズの高まりとともに、AGがジェネリックのスタンダードになる」として、AG事業を戦略的に強化する方針を表明した。自社品だけでなく、他社品のAGを扱う考えを示していた。

オルメテックは第一三共本体が扱っている。クレストールは製造販売元がアストラゼネカ(AZ)、ミカルディスは製造販売元が日本ベーリンガーンゲルハイム(NBI)。第一三共は今年2月の本誌取材に、16年2月にAZおよびNBIとの間でAGに関する契約を締結していたことを明らかにしている。

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