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第一三共 がん疼痛治療薬ナルラピド錠とナルサス錠を新発売 WHO・GLの標準薬

公開日時 2017/06/20 03:51

第一三共は6月19日、がん疼痛治療薬ナルラピド錠、ナルサス錠を同日に新発売したと発表した。両剤ともヒドロモルフォン塩酸塩を有効成分にした薬剤で、ナルラピドは即放性製剤、ナルサスは徐放性製剤。同成分は、海外で80年以上販売されているあへん系麻薬性鎮痛剤であり、WHOのがん疼痛治療のためのガイドラインなどで疼痛管理の標準薬に位置付けられているが、日本では第一三共プロファーマが2017年3月に承認を取得した。第一三共が販売する。

効能・効果は「中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛」。ナルラピドは1日4~24mgを4~6回に分割投与。ナルサスは4~24mgを1日1回投与する。

薬価はナルラピド錠:1mg1錠 110.60円、2mg1錠 202.80円、4mg1錠 371.90円。ナルサス錠:2mg1錠 202.80円、6mg1錠 530.20円、12mg1錠 972.20円、24mg1錠 1782.80円。

同剤は、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で開発の必要性が指摘され、同省が開発企業を公募。第一三共が2012年に開発に名乗りを上げた。

同社によると、ヒドロモルフォン塩酸塩の注射剤も申請中であり、オキシコドン塩酸塩については2017年3月より持続性がん疼痛治療剤オキシコドン徐放錠「第一三共」を販売し、即放性製剤が現在上市準備中。

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