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地域医療連携に積極的な企業 トップは第一三共 医師の3人に1人が評価

公開日時 2017/12/26 03:50

地域医療連携に積極的に取り組んでいるMRの所属企業について、医師に意識調査を行ったところ、トップは第一三共で、回答医師の3人に1人が同社の取り組みを評価した。第一三共を推した医師から寄せられた「特に良かった取り組み」に関するコメントをみると、これまでに面識のない病医院を含む地域連携講演会の開催を評価する意見が散見されたほか、第一三共だけにみられた特徴的なコメントとして「歯科との連携」に関する取り組みが良かったとの内容も確認された。2位は武田薬品、3位はファイザーだった。

文末の関連ファイルに、「地域医療連携に積極的に取り組んでいるMRの所属企業トップ10社(医師属性別)」の資料とともに、参考資料として「MRとの面会頻度/処方に影響を与えるMRは何人?」を掲載しました。プレミア会員のみダウンロードできます。

調査は、ミクス編集部がエムスリーの協力を得て、m3.com医師会員を対象に実施した。調査期間は11月11日~12日。有効回答数は1561人。

調査では、「地域医療連携に積極的に取り組んでいるMRの所属企業」を最大5社挙げてもらった。トップの第一三共は34.1%の得票だった。以下、武田薬品が28.0%、ファイザーが17.1%、大塚製薬が13.6%、MSDが13.1%――と続いた。

第一三共のみを推した医師からの「特に良かった取り組み」に関するコメントをみると、「地域連携講演会」(民間病院、脳神経外科)、「地域での講演会の開催」(公立病院、整形外科)、「知らない医院をつないでくれた」(民間病院、救急科)といった内容が散見されたほか、「歯科連携」(公立病院、外科)や「医歯薬連携目的の勉強会」(診療所、整形外科)といった内容もみられた。「歯科」や「歯」とのワードは第一三共を推した医師コメントでのみ確認された。

第一三共では主力品として出血のリスクマネジメントが必要な抗凝固薬リクシアナを販売しており、歯科医も十分な知識が必要で、連携も不可欠。また、主力品の骨粗鬆症治療薬プラリアでは、長期投与による顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現率の増加が指摘され、報告症例の多くが抜歯などの顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連しているとされる。歯科との連携や口腔管理の徹底に向けた同社の取り組みが、今回のコメントに反映したと思われる。

糖尿病や認知症、または要介護者の重症化予防の観点から口腔ケアの重要性は指摘されており、今後、医歯連携の企画や取り組みが増える可能性もありそうだ。

武田薬品のみを推した医師のコメントでは、「連携の手助け」(診療所、総合診療科)、「地元の医師会と大学との連携会」(大学病院、小児科)、「大学病院循環器内科との定期的な勉強会」(診療所、一般内科)といった内容がみられ、大学を中心とした連携に特に取り組んでいることが垣間見えた。なお、医師会を巻き込んだ地域医療連携の取り組みを評するコメントは、他社でも少なくなかった。

ファイザーを推した医師コメントでは、「禁煙外来のサポート」(民間病院、外科)との内容。大塚製薬を推した医師コメントには「勉強会」とのワードが散見され、より具体的な内容として、「医師だけでなく、看護師や薬剤師等も交えた講演会を開催」(民間病院、精神神経科)といったものがみられた。MSDを推した医師コメントからは、「近隣医院の情報」(診療所、眼科)、「うちの病院と周辺クリニックとの繋がりのアドバイスを具体的にしてくれる」(その他病院、心療内科)と、「近隣」がキーワードとして浮かび上がった。

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