18年度上期の国内医療用薬市場2.4%減 薬価改定影響をC肝薬、免疫療法薬が押し返す

公開日時 2018/11/08 03:53
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IQVIAは11月7日、2018年第3四半期(7~9月)の国内医療用医薬品市場が薬価ベースで2兆4520億円、前年同期比で3.5%減だったと発表した。同社が8月7日に発表した第2四半期(4~6月)の市場データから18年度上期(4~9月)の市場規模を計算すると、5兆388億円となり、前年同期比で2.4%減となった。18年4月の薬価改定で市場平均7.48%の薬価引下げを受けたが、新規のC型肝炎薬マヴィレットや、がん免疫療法薬のオプジーボ及びキイトルーダといった革新的新薬の急成長で押し返し、18年度上期は市場全体で2%強の縮小にとどまったことになる。

文末の「関連ファイル」に18年7~9月の医療用医薬品市場全体、上位10薬効、売上上位10製品のデータに加え、18年1~9月合計、18年4~9月合計(18年度上半期)のデータを掲載しました(11月8日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

18年第2四半期(4~6月)は前年同期比1.3%減、第3四半期(7~9月)は3.5%減と市場縮小幅は広がった。第3四半期を市場別に見ると、100床以上の病院市場は1兆1047億円(前年同期比0.3%減)、99床以下の開業医市場は4861億円(5.0%減)、主に調剤薬局で構成される「薬局その他」市場は8610億円(6.6%減)――。オプジーボなどを扱う病院市場だけがほぼ横ばいで推移した。

■製品売上ランク 1位のC肝薬マヴィレット、ピーク越えか

第3四半期(7~9月)の製品売上上位10製品をみると、1位はマヴィレットで売上は299億円だった。同剤は17年11月に発売し、8週投与との使い勝手の良さに加え、あらゆるジェノタイプに使え、難治例にも使えるとの特長がある。ただ、18年第1四半期(1~3月)は334億円、第2四半期は423億円と推移し、第3四半期は300億円を下回ったことから、同剤は四半期ごとにみた売上及び処方患者数でピークに達したとみられる。なお、18年度上期(4~9月)売上は723億円となる。

■18年度上期売上500億円超は4製品

第3四半期の製品売上の2位は抗がん剤アバスチンで売上は294億円(前年同期比2.4%増)、上期売上は597億円(3.6%増)だった。

3位はがん免疫療法薬オプジーボで売上254億円(8.8%増)、上期売上は501億円(9.0%増)。オプジーボは23.8%の薬価引下げを受けたが、処方数量の増で高い成長率を示した。なお、オプジーボは薬価の再算定ルールに基づき、11月1日に37.5%の薬価引下げを受けた。

4位は疼痛薬リリカで売上248億円(4.7%増)、上期売上は502億円(6.8%増)だった。これら上位4製品が上期売上で500億円を突破した。

5位は抗潰瘍薬ネキシウムで売上220億円(15.6%減)で、16%の薬価引下げが響いた。上期売上は454億円(12.2%減)。

オプジーボの競合品で17年2月に発売したがん免疫療法薬キイトルーダは6位にランクインし、売上は202億円(96.6%増)。同剤は抗腫瘍薬市場でアバスチン、オプジーボに次ぐ3位に入った。キイトルーダの上期売上は395億円、前年同期のデータが一部非開示のため伸び率は不明。

■薬効別ランク 1位は抗腫瘍薬、8%伸長

第3四半期の上位10薬効をみると、市場規模トップは抗腫瘍薬(2969億円、前年同期比8.2%増)、2位は糖尿病治療薬(1336億円、0.0%)だった。前年同期と上位2薬効の顔ぶれ、順位は変わらない。3位は前年5位の抗血栓症薬(1044億円、3.7%減)、4位は前年3位の免疫抑制薬(982億円、4.6%増)だった。なお、IQVIAは、これまで免疫抑制薬に含めていたレブラミドなど一部製品を18年1月から抗腫瘍薬に移した。この製品移行の影響が免疫抑制薬の順位ダウンに影響した可能性がある。

 

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