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札幌医大と富士通 AIによる経口血糖降下薬の処方最適化、治療効果予測を共同研究

公開日時 2019/02/15 03:50

札幌医科大学と富士通、富士通北陸システムズはこのほど、糖尿病患者の臨床データをAIで学習し、経口血糖降下薬の処方最適化に関する共同研究を2月から始めると発表した。目標値であるHbA1c値7.0%未満となるように治療の効果を予測する技術の開発を目指す。最終的には糖尿病患者の診療支援に活かしたい考え。

札幌医科大学附属病院を受診している糖尿病患者約5000人の診療記録、検査結果、処方情報などから個人情報を削除した形で機械学習を行い、治療の効果を予測する学習モデルの作成を行う。共同研究では、それが実臨床へ応用可能かを検証する。

糖尿病は合併症の併発など病態が複雑なうえ、多種類の経口血糖降下薬があり、治療薬の選定、組合せ、順序、副作用などを考慮した処方の決定が難しい。そこで将来的には、この研究成果を活かし、患者個人の特性をもとに、どの糖尿病治療薬を選択すると安全で、血糖コントロールが良好になりやすいかの確率などを提示し、患者個人に合った治療薬の選択ができるようにしたいとしている。

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