心アミロイドーシスコンソーシアムが発足 AI活用で「診断ラグ」解消目指す アレクシオンなどが参加
公開日時 2026/01/09 04:51
心アミロイドーシスの「診断ラグ」解消に向けて、AIを活用した早期診断の実現を目指す一般社団法人心アミロイドーシスコンソーシアム(IMPACT)が発足した。アレクシオンファーマなどが1月8日に発表した。心アミロイドーシス診断支援ツールの社会実装や普及促進、国内外の学術団体との連携を通じた診断フローの策定などに取り組むという。代表理事を務める熊本大学大学院生命科学研究部の辻田賢一教授は「心アミロイドーシスは、多様な症状ゆえに診断が遅れる『診断ラグ』が依然として大きな壁となっている。この課題に対し、アカデミアの臨床知見と企業の革新的なAI技術を融合させる産学協働のアプローチで挑んでいく」と意気込んだ。
コンソーシアムは2025年12月22日に発足。熊本大学大学院生命科学研究部の辻田教授が代表理事を務め、高知大学医学部老年病・循環器内科学の北岡裕章教授や、心疾患診断AI開発を手掛けるスタートアップ企業のコルバトヘルスなどが発起人に名を連ねた。アレクシオンファーマも会員企業として参加する。
アレクシオンファーマの濱村美砂子社長は「心アミロイドーシス領域における革新的な治療薬の開発を進める一方で、その治療を患者さんに届けるための早期診断におけるイノベーションも極めて重要であると認識している。今後も引き続き、新たに参画される企業とともに診断ラグの解消に向けた体制の構築をサポートし、患者さんが一日でも早く適切な治療にアクセスできる未来の実現に貢献していく」と強調。コルバトヘルスの八木隆一郎CEOは「技術を現場で使える『形』にし、診断ラグ解消という社会課題の解決に直結させるべく、ステークホルダーの皆様と連携し、邁進する」とコメントを寄せた。
心アミロイドーシスは、トランスサイレチン(TTR)と呼ばれるタンパク質が解離することによって引き起こされる全身性の進行性アミロイドーシス。疲労や呼吸困難、虚弱、意識消失、下肢や足首の腫れ、不規則な拍動(不整脈)、手根管症候群、脊柱管狭窄症など多岐にわたる徴候や症状を引き起こす可能性があり、診断の難しさが指摘されている。