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アステラス デジタルで米Welldoc社と提携 糖尿病管理システムを国内で開発

公開日時 2019/11/22 04:51
アステラス製薬は11月21日、米国のデジタルヘルス企業Welldoc,Incと戦略的提携を締結したと発表した。アステラス製薬はWelldoc社に対し、契約一時金として1500万ドル(約16億円)を支払う。国内をはじめとしたアジア地域で、糖尿病の疾患管理アプリと医師向けの診断支援システムからなる「BlueStar」の開発、商業化に着手する。「プログラム医療機器としての当局の承認、保険償還も視野に入れて検討を進めている」(同社広報部)としている。同社は今回の提携をきっかけに、さらにヘルスケア領域への投資を加速する考え。

BlueStarは、成人の1型・2型糖尿病をデジタルで管理するシステム。患者向けのアプリと医師向けの診断支援システムからなる。患者向けのアプリでは、服薬状況や食事などを記録するほか、過去の治療データを基に導き出した最適な血糖コントロールの方法をアドバイスする。こうした患者状況は医師と共有化できる仕組み。診察前に、患者の血糖値や服薬・食事状況、日々の体調変化を医師に把握してもらうことで、適切な治療方針の立案や、患者との円滑なコミュニケーションに役立ててもらいたい考えだ。

同製品は、すでに米FDA(米国食品医薬局)が2010年に医療機器として承認しており、米国とカナダで販売されている。今回の提携を通じ、日本やアジア地域での開発に加え、米国市場での同製品のアクセス拡大についても協働する。今後は、糖尿病以外の疾患領域への対象拡大も視野に入れる。同社は、開発や商業化の進捗に応じたマイルストンのほか、「将来の製品売上に応じたロイヤリティを支払う可能性もある」としている。

◎岡村副社長「変化を機会と捉えて積極的に投資」


アステラスは、既存の医療用医薬品(Rx)事業の枠を超え、ヘルステックを応用したヘルスケア・ソリューションの創出に挑戦する。今回の提携も、この取り組みの一環。診断や予防、治療、そして予後管理を含む医療全体で患者に貢献し、単独で収益を生み出せる事業へ成長することを目指している。

同社の岡村直樹代表取締役副社長(経営戦略・財務担当)は、「Welldoc社は、デジタルセラピューティクス分野におけるパイオニア。デジタル技術の進歩がヘルスケア分野にも大きな変革をもたらすなか、この変化を機会ととらえ、この分野へ積極的に投資していく」とコメントしている。

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