大塚製薬 緑内障・高眼圧症治療剤「ミケランLA点眼液2%」を自主回収(クラスⅡ) 類縁物質が不適合
公開日時 2021/09/03 04:50
大塚製薬は9月2日、緑内障・高眼圧症治療剤「ミケランLA点眼液2%」について自主回収(クラスⅡ)すると発表した。安定性モニタリング試験において、有効期限内で類縁物質が不適合となる製品が認められたことによる。併せて、規格外となる製品が、今後市場に出荷される可能性を避けるため、ミケランLA点眼液2%の使用期限を変更することも発表した。
同社によると、同剤の安定性モニタリング試験において、2018年11月製造後32カ月を経過した時点における製品中の類縁物質が承認規格を超え、不適合となる製品が認められた。同社が調査したところ、添加剤のアルギン酸に含まれるミネラル成分の鉄イオンが影響していると推定されたため、鉄イオン含量が高いアルギン酸を使用した製品、並びに製造直後に類縁物質が通常より多く含まれるロットについて自主回収することを決めた。
また、アルギン酸は天然物由来でミネラル成分の管理が困難なことから、今後、規格外となる製品が市場に出荷されるリスクを避けるために、使用期限を3年から2年に変更することにした。使用期限を3年から2年に変更した製品(変更ロット:1H92LV2、使用期限2023 年 8 月)の出荷は、10月初旬を予定している。なお、出荷に際しては変更品の個装箱に「使用期限変更品(3年→2年)」と表示する。さらに、添付文書の使用期限記載も変更する。