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キッセイ薬品 慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬・ホスタマチニブを承認申請

公開日時 2022/04/28 04:48
キッセイ薬品は4月27日、チロシンキナーゼ阻害薬・ホスタマチニブ(一般名、開発番号:R788)について、慢性特発性血小板減少性紫斑病(以下、慢性ITP)を適応症として、日本で承認申請したと発表した。ITPは指定難病で、同剤は厚労省から希少疾病用医薬品に指定されている。

同剤は米ライジェルファーマシューティカルズ社が創製した経口投与可能な低分子化合物。チロシンキナーゼを阻害し、マクロファージによる血小板の破壊を抑制することで、血小板の減少を抑制し、慢性ITPの出血症状を改善することが期待されている。キッセイ薬品は2018年に日本や中国などの開発・販売権を獲得し、国内開発した。米国では18年に慢性ITP治療薬として、製品名「TAVALISSE」で発売され、その後、欧州やカナダでも発売されている。

ITPは、血小板減少の原因となる他の明らかな病気や薬の服用がないにもかかわらず、血小板数が10万/μL未満に減少し、出血しやすくなる病気のこと。病状の経過により発症から6か月以内に血小板数が正常に回復する「急性型」と、6か月以上血小板減少が持続する「慢性型」に分類される。臨床症状としては、主に皮下出血(点状出血または紫斑)を認め、歯肉出血、鼻出血、下血、血尿、頭蓋内出血なども起こることがある。

ITPの原因は未だ明確ではないが、血小板に対する自己抗体が産生され、この自己抗体に結合することによって取り込まれやすくなった血小板が脾臓でマクロファージに破壊されるために、血小板数が減少すると考えられている。ITPの治療として、副腎皮質ステロイドやTPO(トロンボポエチン)受容体作動薬の投与、手術による脾臓の摘出などが行われている。
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