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独BI シンガポール科学技術研究庁の腫瘍特異抗体パネルの独占的実施権取得

公開日時 2022/06/27 04:49
独ベーリンガーインゲルハイム(BI)は6月24日、シンガポール科学技術研究庁(A STAR)の革新的腫瘍特異抗体パネルを起点とした医薬品の研究開発・商業化を行う独占的実施権契約を締結したと発表した。BIはこれらの抗体を用いて、抗体薬物複合体(ADC)や、T細胞とがん細胞が直接接触するように促進する「T細胞エンゲージャー」などを作製し、標的性の高いがん治療薬を開発することを目指す。

BIはA STARに対し、契約一時金および成功報酬として、総額1億ユーロを超える開発・商業化マイルストーン達成金を支払う可能性がある。

BIは、 腫瘍を直接標的とする治療法(がん細胞標的療法)や、 免疫系が腫瘍を標的とする治療法(免疫細胞標的療法)を開発するため、様々な汎用性の高い治療プラットフォームの開発に取り組んでいる。

A STARは、シンガポールを代表する公的研究開発機関。オープンイノベーションを通じて経済と社会に寄与するために、官民とパートナーを結びコラボレーションを行っている。

A STAR独自の抗体を同定するために使用された技術は、シンガポールでの多施設共同研究によってもたらされたもの。A STAR傘下のシンガポールゲノム研究所とバイオエンジニアリング・バイオイメージング研究所が、胃がん細胞から最初に同定された抗原のみを標的とする抗体を作製。 その後、A STARが主催するシンガポールの創薬開発の国家機関である実験的薬剤研究開発センター(EDDC)が抗体を最適化し、他の様々な固形がんへの適用性を確認した。 

EDDC最高経営責任者のDamian O'Connell教授は、「EDDCはシンガポールの国家創薬開発機関として、シンガポールの優れた科学から、精度の高いがん治療を可能にする価値ある医薬品候補が見いだされたことを誇りに思っている」とした上で、「幅広い専門知識と技術を有するベーリンガーインゲルハイムは、 これらの抗体の可能性を最大限に広げ、 がん患者さんにとってより安全で標的を絞った治療法を開発することができる適切なパートナーであると確信している」とコメントしている。
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