旭化成 独・Aicuris社の買収完了 売上規模は2030年度5億米ドルに達する 成長ドライバーはpritelivir
公開日時 2026/04/21 04:51
旭化成は4月20日、ドイツのAicuris Anti-infective Cures AG(Aicuris社)の買収が完了したと発表した。同社が今年2月26日に約1431億円で同社を買収すると発表していたもの。Aicuris社の売上高は2030年度に5億米ドル規模に達する見通しで、のれん等償却後営業利益は2028年度に黒字化する見込みだ。
Aicuris社の成長ドライバーであるpritelivirは国際第3相試験で主要評価項目を達成。4月に米FDAより新薬承認申請(NDA)に対する優先審査(Priority Review)が付与された。PDUFA (処方薬ユーザーフィー法)に基づく審査目標日は26年第4四半期 に設定された。同剤は、免疫不全患者のHSV(単純ヘルペスウイルス)治療において、米国における推定患者数約1万5000人に対する二次治療を対象とし、処方シェア70%を獲得することを目標としている。業績へのインパクトとしては、2030年代中盤以降で4億米ドル超のピーク売上高を見込んでいる。
このほかに中長期的な成長に貢献するパイプラインとして、腎移植および造血幹細胞移植患者におけるBKウイルス感染症を対象に開発中のAIC468がある。さらに導出済みのPrevymisは、契約期間内において、今後も売上水準に応じ、年間1億~2億米ドル程度の安定的なロイヤルティー収入を見込んでいる。
同社の四ノ宮健ヘルスケア領域長は、「今回の買収は医薬品ポートフォリオを強化する重要な一歩と考えている。Aicuris社が有する有望なアセットや研究開発基盤を当社グループに取り込むことで、グローバルスペシャリティファーマとしての事業のさらなる基盤強化につなげていきたい」と強調した。