米IMS 全世界GE市場、伸び率が大幅減速
公開日時 2008/12/18 23:00
米IMSヘルスによると、08年9月までの1年間(07年10月―08年9月)の全世
界のジェネリック医薬品(GE)売上高は、前年同期比3.6%増の780億ドルだっ
た。07年(1―12月)の前年比伸び率11.4%から大幅に減速した。
同社では「処方数は力強い伸びを見せたものの、売上高の伸びは初めて大きく
落ち込んだ。この傾向は英米などの市場でとくに目立つ。競合他社との激しい
競争、民間と政府双方の支払者によるコスト抑制策に対処しなければならない
からだ」と分析している。
IMSによると、上位8市場(米、独、仏、英、カナダ、伊、スペイン、日本)
がGE総売上高の84%を占める。このうち世界最大の米国では、処方数が5.4%
増となったものの、売上高は2.7%減の330億ドルだった。価格の下落や08年に
特許が切れた大型医薬品が少なかったのが要因としている。これに対し日本で
の売上高は10.2%増となったほか、フランス(16.9%増)、イタリア(12.5%
増)、スペイン(10.5%増)での伸び目立つ。