英アストラゼネカは、2014年までに現在同社が全世界で要している従業員6万3000人の16.5%に当たる1万400人を削減する方針を明らかにした。 内訳は営業部門2240人、管理部門4540人、研究開発部門3620人。この削減などに要する費用を同社は4年間で20億ドルと試算しており、14年時点までに現在と比較して年間19億ドルのコスト削減効果が見込めるとしている。
同社は07年から09年末までに全世界で1万2600人の従業員を削減し、10年時点で年間23億ドルにものぼる費用削減効果を達成する見通し。しかし、今年中には主力品の抗がん剤アリミデックスの特許切れを迎えるほか、高脂血症治療薬クレストール、PPIのネキシウムと並んで同社の売上の柱となっている抗精神病薬セロクエルの特許も12年に失効する見込みのため、コスト削減策を加速化に踏み切った。
【訂 正】 見出しに「人員削減数が1万4000人」とあったのは、正しくは1万400人です。(訂正済み)