AZ 治験理解支援のアニメ・漫画を公開 京都芸術大と連携して制作 患者と家族の理解を促進
公開日時 2026/03/18 04:48

アストラゼネカは3月17日、京都芸術大学と協働し、患者や家族向けに医薬品開発の臨床試験への理解を支援するアニメーションと漫画コンテンツを制作したと発表した。医療者等が患者や家族に治験を説明する際の補助資料として活用することを想定したもので、治験の進め方や費用、補償の仕組みなどをアニメやイラストを用いて分かりやすく解説している。すでにがん研究会有明病院に導入された。今後は、一般向け情報提供プラットフォームや患者会の広報誌への掲載も予定している。なお、コンテンツは同社ウェブサイトから視聴できる。
公開されたコンテンツは、アニメーション3作品と、治験の流れや補償制度などを漫画でまとめた基本ガイドブック。治験に初めて参加する患者や患者家族にとっては、情報量や専門用語の多さが理解を妨げる一方で、医療従事者にとっては説明に長時間を要するといった課題があった。こうした課題の解消を目的に同社は京都芸術大学に打診し、制作が進められた。
コンテンツ制作は、2025年春に京都芸術大学のキャラクターデザイン学科の授業の一環として始まった。患者・患者家族と医療者とのコミュニケーションを支え、治験の同意説明プロセス全体の質を高めることを目的に検討が重ねられた。制作には、治験に馴染みのない学生の視点や感性を取り入れ、伝わりやすさと受け止めやすさの両面での工夫が施されたという。
アストラゼネカのヴィクラム・チャンド取締役研究開発本部長は、「今回の取り組みは治験における“わかりにくさ”である専門的な説明文書や制度の壁を、マンガやアニメーションという新たなアプローチで “人に届く言葉”に変えるという挑戦だった。学生の豊かな表現と当社の知見が融合し、患者さん・ご家族・医療従事者が対話しやすい環境が生まれることを心から期待している」とコメントしている。