万有製薬 抗がん剤ボリノスタットを承認申請
公開日時 2010/07/01 04:00
万有製薬は6月30日、皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)治療薬「ボリノスタット」(一般名、開発コード:MK-0683)の承認申請を行ったと発表した。CTCLの国内有病者数は2008年で1500人程度とされ、ボリノスタットは厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を受けている。ボリノスタットはヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬と呼ばれる経口投与可能な新しいクラスの抗がん剤。
CTCLは菌状息肉症やセザリー症候群などを含む皮膚を主病変とするT細胞性悪性リンパ腫の総称で、多発や再発を繰り返す難治性の皮膚病変が長時間持続する稀で致死的な疾患。そう痒症などによるQOL低下も指摘され、有効な治療法が切望されているという。