アントレプレナーシップの成長で韓国との差「見せつけられた」「日本のスタートアップのスピードは、果たして時代が求めるレベルなのか」――。アイパークインスティチュートの藤本利夫代表取締役社長は米ボストンで本誌取材に応じ、日本の置かれた現状に強烈な危機感を示した。背景には、韓国スタートアップの台頭がある。米ボストンで開催した「ShonanHealthInnovationConference（SHIC）」には、韓国政府の強力なリーダーシップと、それを追い風に躍進するスタートアップの姿があった。アントレプレナーシップ（起業家精神）の成長で韓国との差を「見せつけられた」と話す言葉には悔しさが滲む。日本が創薬力を強化し、韓国に追い付くには、産官が連携してエコシステムを構築するビジョンを描く必要性を指摘する...