協和発酵キリン 英プロストラカンを394億円で買収 米欧の販売体制取得
公開日時 2011/02/22 04:00
協和発酵キリンは2月21日、がん性疼痛用薬などを手掛ける英国プロストラカン社を約2.92億ポンド(約394億円)で買収すると発表した。6月までに買収を完了する予定。協和発酵キリンは、プロストラカンのがん性疼痛用薬(フェンタニルクエン酸塩舌下錠)やがん化学療法に伴う悪心・嘔吐用薬(作用持続型グラニセトロン経皮吸収型製剤)といったがん関連製品に加え、米国・欧州での開発・販売体制を取得することになる。協和発酵キリンは、「グローバル戦略を飛躍的に進展させることができる」とコメントしている。
協和発酵キリンはプロストラカンの発行済及び発行予定全株式を現金で取得し、完全子会社化する。プロストラカンの取締役会は今回の買収に全会一致で賛同しており、協和発酵キリンは「本件買収は友好的なもの」としている。
プロストラカンは1995年に設立し、所在地は英国スコットランド州ガラシールズ。ロンドン証券取引所に05年に上場している。09年度売上高は106億7800万円(1ポンド当たり135.17円で換算)。