米バイオファーマ企業 674億ドルをR&Dに投資
公開日時 2011/03/29 04:00
米国のバイオおよび医薬品企業は2010年に新薬・ワクチンなどのR&D(研究開発)に対前年比15億ドル増の647億ドルを投資したことが分かった。米国研究製薬工業協会(PhRMA)が3月15日発表した。
PhRMAメンバー企業はこのうち、494億ドルを占め、対前年比6.5%の伸びを示した。同メンバー企業はこのうち、75%以上は米国内で投資している。メンバー企業の対売上R&D費(平均)は、ここ10年間はほぼ19%を維持していたが、2010年には20.5%にアップした。米連邦議会予算局(CBO)は、このR&D費比率の高さを見て、「バイオおよび医薬品産業は、米国で最も進んだR&D指向型産業のひとつ」と呼んでいる。
PhRMAのJohn J. Castellani会長兼CEOは、米国のバイオおよび医薬品企業はR&Dを通して、チャレンジングな仕事に立ち向かっているとしてうえで、「イノベーションへの貢献は、より良い治療法を提供することにより数百万の米国人患者に希望を与え、ヘルスケアシステムの価値を追究する点では将来のヘルスケアコスト削減を意味する」と業界の使命を位置づけた。
さらにPhRMAは、Archstone Consultingのデータを引用、バイオおよび医薬品企業は65万5000人を雇用しているとし、これに関連業界、学会などを加えると合計310万人の雇用に貢献していると説明している。