米食品医薬品局（FDA）は３月24日、現在、米メルクが、60歳以上の高齢者における帯状疱疹予防の適応を取得している弱毒化生ワクチンZostavaxについて、50－59歳の中年者における同適応を承認した。

米国では、帯状疱疹は、50－59歳の中年者でも年20万人が罹患すると報告されているため、FDAのKaren　Midthun生物製剤評価研究センター（CBER）長は、「従来よりも若い年代の人々が帯状疱疹を予防できるようになる機会を与えてくれる薬剤だ」と評価している。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスにより引き起こされ、通常身体の片側に帯状に発疹が発現し、疼痛が数週間続く。場合によっては、疼痛が数か月続く場合もある。同剤の承認は米国ほか４カ国の多施設でプラセボ対照試験を実施、50－59歳の２万2000人の臨床データに基づいた。

メルクは60歳以上の高齢者についての承認を2006年５月26日に取得している。